焼津駅前通り商店街にある「しずふく駅キャン」をご存知ですか?
静岡福祉大学が地域発展の拠点として2015年に開設したサテライトキャンパスです。
焼津駅南口から歩いて5分、駅前通り商店街にある「めがね橋」を越えた先にあります。
焼津駅前サテライトキャンパス「しずふく駅キャン」
しずふく駅キャンの目的は、大学生たちが地域と連携し、「未来のまち」をつくること。子どもたちが安心して放課後の時間を過ごせるような「放課後子ども教室」や認知症ケアや予防について学ぶ「認知症カフェ」など、地域交流活動や地域の課題解決に積極的に取り組んでいます。
普段、大学で心理学や福祉を学んでいる福祉大生にとっても、こうした地域交流に関わることは「地域の人たちのちからになる」という実感を得られる場にもなっているよう。今回は、そんなしずふく駅キャンで新たに開催された「子どもパソコン教室」について紹介します。
しずふく駅キャンで実践!放課後子ども教室の新カリキュラム
「子どもパソコン教室」は、放課後子ども教室の取り組みとして、2021年度に新たに開講されたもの。焼津市内の小学校でも一人一台のICT機器が配布され、本格的にその活用がはじまったことを受け、子どもたちがパソコンの使い方を学ぶ場をつくろうと開設されました。
コースは、小学1~4年生を対象とした「低中学年コース」と小学4~6年生を対象とした「中高学年コース」の2つ。小学1年生~6年生まで計37名の子どもたちが参加し、約半年間で全36回、開催されました。
Wordの操作を体験している様子
教室では、パソコンの取り扱い方や文字入力、インターネットでの調べ学習、オンライン教育アプリやソフトウェアを使ったすごろくづくりなどを体験。静岡福祉大学の学生は「指導員」となり、子どもたちが楽しく学べるように交流したり、操作をサポートしたりします。
子どもたちの勉強を福祉大生がサポート
みんなで合作!オリジナルすごろくの完成
WordやExcel、Powerpointなどの基本操作を学んだり、キーボードにあるアルファベットを覚えたりするなか、子どもたちにとっても大きな達成感となったのが、Googleスライドを使った「すごろく」づくり。
「みんなで一つのすごろくをつくろう!」と、共同編集ができるGoogleスライドを使って製作あそびをしました。
完成した「すごろく」はこちら。
Googleスライドで作成したオリジナルすごろく
丸型や四角形、ハート型など思い思いの図形を挿入したり、食べ物や動物などのイラスト画像を挿入したり、「6ますもどれ!」「スタートにもどる」といったメッセージが挿入されていたりと、子どもたちが楽しみながらデザインしたことが伝わってくるようです。
完成後はつくったスライドを印刷し、模造紙に貼り付け。
実際にみんなで遊んで楽しんだそうで、子どもたちも「楽しかった!」「自分たちで0から作ることができた!」と大満足だったよう。
すごろくで遊んでいるところ
他にも、ペイントを使って描いた絵を挿入したり、Excelでオリジナルカレンダーをつくったり、Wordを使ってメッセージカードの作成をしたりと、パソコンを使う楽しみが満載の子どもパソコン教室でした。
「遊びに来たよ!」 しずふく駅キャンが地域交流の拠点に
子どもにとって最も大切なことは、「楽しいこと」のような気がします。
子どもパソコン教室の取り組みを聞いていると、まさに子どもにとって楽しく学ぶことのできる場所だったのではないかと思います。
聞くと、パソコン教室の開催がないときも、子どもたちが「暇だったから!」と遊びに来てくれたこともあったそうです。
しずふく駅キャンは、「地域発展の拠点」。
福祉大生の寛容でやさしい声かけによって、子どもたちにとっても「安心して過ごせる居場所」として、しっかりと根付いていっているのかもしれません。
しずふく駅キャンの取り組みや福祉大生の活動にこれからも注目していきたいです。
しずふく駅キャンがある駅前通り商店街

焼津まちかどリポーター
スイートピー
ベトナム出身。大学入学を機に静岡へ。焼津の会社に就職したことをきっかけに、焼津の文化・価値を発見して、多くの人に伝えていきたいという思いがより強く。趣味は写真を撮ること。
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