2022.12.22

Let’s enjoy life in Yaizu city.~グアテマラ出身・ベガさんが見た焼津の暮らし~

グアテマラ出身の語学講師、エドウィン・ベガさんが語る焼津市の印象をまとめてみました。

2022.11.19焼津市栄町にて

彼の名前はEdwin Vega(エドウィン・ベガ)

エドウィン・ベガさん54歳、グアテマラ出身で焼津市へ移り住み8年になります。

グアテマラは中南米の国々の一つで公用語はスペイン語、コーヒー豆の産地として知られています。

焼津市内の事務所内で英会話のレッスン

職業は語学講師。

焼津市を拠点に静岡市、藤枝市の語学スクール、カルチャーセンターで、英語、スペイン語などの外国語を2歳から80歳まで市民約100人に教えています。

ベガさんは英語、スペイン語だけでなくフランス語、ドイツ語、イタリア語それにポルトガル語も堪能で、ラテンダンスの一つ、サルサやグアテマラ料理も得意だということです。

エイトコーヒーにて

2022年11月、彼がなじみとする栄町の喫茶店、エイトコーヒーで話を伺いました。

マスクを外すと無精ひげが現れました。
気取らずお茶目で陽気なところがラテン系です。

きっかけは?

来日のきっかけについて尋ねると、彼の奥様、ユミコさんが焼津市出身だったからと実にシンプルな答えが返ってきました。

ユミコさんとの出会いは12年前。
当時、ベガさんはグアテマラの古都アンティグアで語学学校を経営していました。

ユミコさんはスペイン語の勉強のためグアテマラに留学していて、彼の語学学校で日本語講師として働いていたということです。

2007年、二人の間に女の子が生まれます。
2014年、ユミコさんは帰国しました。そのあとを追うようにベガさんも来日しました。

それは不安だらけの一大決心だったようです。

様々な困難を乗り越えて8年が過ぎ、現在ベガさんは市内で奥様と15歳になる娘さん、3人で暮らしています。

95%満足しています

現在の生活について尋ねたところ「95%満足している」というのがその答えです。

点数が高い理由は

・Japan is good country for living. (暮らすには良い国)
・No violence(暴力事件が少ない)
・Conservative(保守的)

の3点で日本人もうなずくところです。
グアテマラの人たちは日本が大好きです。

働き者で優れたテクノロジーの国というイメージをもっています。

焼津市民の印象は?

彼の目から見た日本そして焼津の印象は

・Warmful(あたたかみあふれる)
・Quiet(物静か)
・Shy(恥ずかしがりや)

と、3つの言葉で表現してくれました。

自己主張の強い諸外国の人たちと比べれば、少しもの足りないところがあるかもしれません。

なじみの街、お気に入りの街

焼津市栄町・西宮神社にて

ベガさんの好きな街、なじみのある街について聞くと

・栄町
・大村

の2か所の地区を挙げてくれました。

栄町は奥様のご両親が今も住んでいて、なじみのある街だそうです。

焼津市栄町・駅前商店街

昔ながらの古い商店や住居など私たち日本人の目からは、昭和レトロな雰囲気を色濃く残す町並みです。

この日、栄町の西宮神社で商売繁盛祈願の伝統行事、えびす講が開かれ、駅前通りの商店街はいつもと異なる賑わいを見せていました。

えびす講・露店で売られている縁起物の熊手

ベガさんと二人で神社に参拝した後、露店を見て回りました。

熊手については「落ち葉をかき集める掃除の道具ですが、縁起物の熊手は福や金運をかき集めるものです」と説明してあげました。

5年前、ベガさんは家族でえびす講を訪れたことがあり、2度目の体験だったそうで、伝統行事にも興味を持っていました。

大覚寺公園

一方、大村地区は焼津市総合福祉会館や大覚寺公園など比較的新しい公共施設が造られ、明るく開放的な印象を受ける地域です。

市主催の社会人向け講座でベガさんが講師を勤める英会話教室の会場もこの区域の一角にあります。

公園は市民の憩いの場所として親しまれていますが、彼のお気に入りはもっぱらこちらのパン屋さん、マルコ デュ カフェ焼津店です。

マルコ デュ カフェ焼津店

食生活は?

ベガさんは寿司に刺身、鍋物など日本食も好物で、ただ

・Sometime too much salt (時々塩分多め)
・Too much fried food (揚げ物が多い)
・Too much white bread (白いパンが多い)

などになじめないそうです。

ベガさんは遠い異国のグアテマラからやってきて、見知らぬ土地、焼津で暮らしています。

でも、ラテン系特有の、明るく楽天的で、接する人を楽しくさせる彼の人柄が、居心地のよい環境を作っており、焼津での生活を楽しんでいるように見えました。

まちかどリポーター:グリーントマト
この記事を書いた人
焼津まちかどリポーター 
グリーントマト

まもなくリタイア予定の会社員です。生まれは旧大井川町で、学生時代と勤務先の転勤期間を除き、焼津市に住んでいます。今まで経験したことのないものにチャレンジして、セカンドライフを少しでも充実させたい、いつまでも新鮮を持ち続けていたいというが目下の理想です。
記事一覧へ >