2022年も終わり、2023年になりました。
みなさま昨年末はどのように過ごされましたか?
年の瀬を感じるテレビ番組の1つに、「NHK紅白歌合戦」がありますよね。
番組内では、演歌歌手の三山ひろしさんが歌うバックでけん玉のギネス記録に挑戦すること(以下ギネスチャレンジ)が名物企画となっているのですが6回目の挑戦となる2022年末の「第73回NHK紅白歌合戦」では焼津市地域おこし協力隊の鈴木銀次郎さん(焼津市出身)が挑戦者の1人として出場しました!
焼津市地域おこし協力隊の銀次郎さん
この記事では「紅白歌合戦に出場」し「ギネス世界記録保持者」になった銀次郎さんに当時の心境などをインタビューしてみます。
けん玉で挑戦しているギネス記録とは?
そもそも、どのようなギネス記録に挑戦しているのかというと
「The Longest line of people catching a kendama ball consecutively」
直訳すると「けん玉を連続してキャッチする最多人数」です。
2022年で6回目の挑戦。
今回は127人連続成功を目指しました。
ギネスチャレンジのリハーサルの様子
結果は……見事成功!
なんと3年連続の成功となりました!
*紅白歌合戦2022けん玉ギネス記録の舞台裏動画はこちら!(https://youtu.be/OsDCcTv1VOI )
ギネスチャレンジに成功したメンバーの記念写真
ギネス世界記録認定証と銀次郎さん
鈴木銀次郎さんについて
銀次郎さんは焼津市出身。
大学では保育について学び、体操指導の会社に就職。
基礎運動能力向上に必要なノウハウを学び
その後、ヒッチハイクでの日本放浪をきっかけに九州のゲストハウスで働くことになったそう。
その後、地元焼津にUターン移住し、現在焼津市地域おこし協力隊として活動しています。
愛称は「ぎんちゃん」!
ぎんちゃんは
・焼津市への移住・定住の支援
・1か月に1度「焼津市ターントクルこども館」でのけん玉先生
・焼津市内外のイベントや幼稚園・保育園・学童でのけん玉先生
の活動をしています。
ターントクルこども館でけん玉先生をするぎんちゃん
*けん玉教室の日程はターントクルこども館HPの「イベントカレンダー」から! (https://yaizu-kodomokan.com/)*ぎんちゃんのイベント出演情報や、焼津市の魅力発信についてはInstagramをチェック! (https://www.instagram.com/gin_yaizu/) |
はじめてのギネス世界記録への挑戦
2019年11月にフリースタイルけん玉と出会いけん玉を通して地域活動をしてきたぎんちゃん。
紅白歌合戦のギネスチャレンジについてインタビューしてみました。
――紅白歌合戦のギネスチャレンジへの挑戦が決まった時、どういう思いでしたか?
「やっときた!」という思いでしたね。
紅白歌合戦でのけん玉のギネスチャレンジを知ったのが2019年、自分がけん玉を始めた年だったんです。
翌年、けん玉先生の資格※ を取って地域おこし協力隊としてけん玉に関する活動をして「どうすれば(紅白に)出れるのか」はずっと考えていたので出場が楽しみだなと思いました。
10連けん玉を披露するぎんちゃん
――すごい!地域おこし協力隊としてけん玉先生の活動を続けてギネス世界記録への挑戦という夢が叶ったんですね!
本番当日はどんな気持ちでしたか?
自分で思っていたほどの緊張はなかったです。
はじめましての人ともSNS上で関わりがあったり、久しぶりに再会した仲間との再会があったりしたので楽しんで参加できたかなと思います!
参加が決まってから考えていたのは体調管理をしっかりすることと、平常心でいること!
九州のゲストハウス時代の同期と再会!
――見落としがちですが体調管理は確かに大切!
当日も楽しんで参加できたとのこと。さすが、本番に強いんだなあ。
ギネス世界記録を達成した今の心境を教えてください。
焼津市地域おこし協力隊として、地域のイベントに参加させていただいたりけん玉教室を開催させていただいたからこそ挑戦できたと思うのでこれまで応援してくれた多くの人たちに報告をしたいです。
やっぱり、自分1人だけけん玉ができても達成できないチャレンジなので、チャレンジの場をいただいた三山ひろしさん、ず~まだんけさん、グローバルけん玉ネットワークの皆さんと一緒にチャレンジできた127人には本当に感謝です!
――応援してくれた周囲の方々の協力があったからこそギネス世界記録を達成できたとお話してくれました!
今後のけん玉に関する活動は?
けん玉を通して、多くの人が幸せになれる仕組みづくりができればいいなと思っています。
実はけん玉って、ただの昔あそびじゃなくて子どもたちの発達や、ご年配の方の健康維持のほか人生を豊かにする要素がたくさんあるんです。
ターントクルこども館でけん玉先生をする様子
今、「けん玉先生」という資格はあるけど子どもが理解できるレベルまで落とし込んでけん玉が上手くなるために必要なスキルを説明できる人ってまだまだ少ないんじゃないかと感じています。
こども館スタッフへのけん玉講座の様子
そこで自身の体操指導の経験を活かして幼稚園・小学校の先生や、けん玉の指導者に向けた講座ができればと思っています。
「良い」ことがたくさんあるけん玉を保育のなかに取り入れてもらえたら嬉しいし家の中でもやってもらえたら嬉しいです!
――健康維持やからだづくりにも良い影響があるけん玉。
これまでの体操指導の経験を活かして、幼稚園・小学校の先生の講座を通して子どもたちにけん玉を広めていきたい!と意気込みを話してくれました。
取材を終えて
2020年4月。
新型コロナウイルスの感染拡大とともに私たちの暮らしは大きく変わり、人と人とが自由に会う機会が減り、「ふれあい」や「つながり」を感じにくくなりました。
そんな時ぎんちゃんは「これあげる!」とけん玉をプレゼントしてくれました。
それも突然。
私がけん玉を始めたのは、これがきっかけでした。
けん玉の写真(カラフル!)
「できた!」という達成感。
「がんばれ!」と他者を応援する気持ち。
「もっとうまくなりたい」という向上心。
けん玉を通してこうした気持ちが生まれたり年齢・立場関係なく色んな人と仲良くなれたりしてけん玉に惹かれていきました。
筆者もけん玉先生として学童の時間にけん玉先生をしたり、マルシェに参加してけん玉体験とけん玉の普及をしたり、けん玉の楽しさを伝えたい!という思いがあって地域で活動できることも増えました。
子どもたちとけん玉をする筆者
好きなことをし続けていたら紅白歌合戦に出られて、ギネス記録も達成できた。
好きなことを続けるって、夢のあることなんだとぎんちゃんは教えてくれました!
子どもたちとけん玉で遊ぶぎんちゃん
私もけん玉を始めて3年目。
ぎんちゃんの背中を追って、私も紅白、出たいなあ~
●けん玉についてもっと知りたい!という方はこちらもチェック!
※ けん玉先生とは「けん玉の楽しさを伝え、発信するための指導員としての資格」です。 引用:一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク(GLOKEN)「けん玉先生とは」 ・一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク(GLOKEN)(https://www.gloken.net/jp/) ・けん玉パフォーマンスコンビZOOMADANKE(ず~まだんけ)(http://zoomadanke.com/) |

焼津まちかどリポーター
やぎちゃん
藤枝市出身。静岡文化芸術大学4年生。農村社会学専攻。人との新しい出会いや会話が好き。来春から新聞社に入社予定で、焼津で取材・記事作成スキルを学びたいと考えまちリポに参加。特技はけん玉。
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