
2017年に焼津でデンマークキャンプが開催されたのはご存知でしょうか?
3泊4日で行われたこのキャンプはデンマークの“エグモントホイスコーレン”という学校の生徒を招き焼津市にて行われました。
エグモントホイスコーレンは障害者と健常者が共に暮らし共に学ぶ学校です。デンマークから総勢26名の卒業生と在校生が焼津を訪れ様々なアクティビティが行われました。
キャンプでは、ふぃしゅーなで釣りをし、高草山を登り、夜は林叟院(りんそういん)に宿泊し朝には瞑想をするという、文字通り焼津を丸ごと楽しめる仕掛けがあり、素晴らしいイベントになったそうです。
デンマーク大使館や焼津市をはじめ、40にも及ぶ団体から協賛をうけ開催されたこのイベントには200名ものボランティアが参加されました。
キャンプについての詳細はこちらからご確認ください。
今回の記事のタイトルに採用した『焼津になぜデンマーク?』ですが、都心からアクセスが良く、日本一高い富士山が見え、自然に溢れる土地でキャンプをするには最適の場所であること、何より焼津在住の方からキャンプに関して多くの理解・賛同を得られたことが大きかったそうです。
また、キャンプの運営スタッフの一人である、吉田恵美子さんがデンマークへ留学していたことも焼津に決まった要因の一つ。
(※吉田さん_青い服の女性)
吉田さんは長崎の出身で、静岡へ移住後は特別支援学校で教員として活躍された方です。
教員に一区切りついたタイミングで、デンマークへ留学することを決意。もともと“まちづくり”に興味があった吉田さんですが留学先のデンマークでみた日本とは違う“福祉”のあり方に感銘を受け、帰国後に何かできないか?と思い始めたそう。
ちょうどそのタイミングでこちらのエグモントホイスコーレンがキャンプ先を探していたことを知り、キャンプ地に焼津を提案していかれたそうです。
デンマークから焼津の仲間とやりとりをし、一時帰国中には焼津中をかけ回って準備を進められたそう。イベント成功の要因は焼津で準備を進めてくれたスタッフや多くのボランティアの力が不可欠だったそうです。
吉田さんは『“まちづくり”は“社会を変えていくちょっとしたこと”。ひとりではできないけれど、人と人とが繋がり共に何かを作り上げていくことの面白さに気づき、一緒に活動をしたメンバーとの出会いも素晴らしい財産です』と語ってくださいました。
前回のキャンプとは少し趣向がかわりますが、平成30年4月4日~4月7日の日程で“エグモントホイスコーレン”の生徒さんが焼津へ修学旅行で訪れます。
その中で焼津駅前商店街にてアートイベントを計画中とのことですので皆さまお楽しみに。