会場には購入したパンをあたためることのできるコーナーも設置され、購入したパンをその場で頬張ることができるのも、本イベントの魅力。会場は「おいしい」という笑顔であふれていました。しかし、中には、1時間ほどで完売してしまう店舗もあり、悔しがる声も。私(レポーター)も同じく、限定販売の「やいちゃんパン」を狙っておりましたが、残念ながら手に入れることができませんでした。
当日は快晴に恵まれ、イベント開始の11時前にはすでに長蛇の列。これまで開催されてきたパンマルシェをご存知の方は、早々にパンが完売されることを予想していたようです。訪れるのは若い世代や家族連れ、高齢者の方など、世代は実に幅広かったです。「食」への関心は誰しも同じこと。それゆえに、それゆえ世代を超えた多くの集客に成功したのだと思います。
パンマルシェの焼津での開催が決定したのは、2017年の夏前くらい。やいづベーカリーサミットは、「焼津を盛り上げたい!面白いことをやりたい!」と、焼津が好きなFacebookのコミュニティのメンバーが有志で集まり、実行委員会を結成されたそうです。昨年の春にFacebookのグループページ『焼津好き集まれ』コミュニティを立ち上げた「魚河岸シャツの焼津サティヴァ」と「レインボークレープ焼津」を営む川合優基さんは、このグループ立ち上げ目的のひとつが達成されたことに大きな手ごたえを感じているようです。今回このイベントを企画・運営した実行委員会メンバーのもとにも、『楽しかった!』『またやってほしい!』という期待の声が多数寄せられています。「焼津を盛り上げたい」という思いのもと、全てボランティアで行われた「やいづベーカリーサミット」は、「純粋な熱意は多くの関心(集客・ムーブメント)を呼び起こす」ということを教えてくれます。次回のやいづベーカリーサミットが開かれることが、今から楽しみです。

焼津まちかどリポーター
松田 知憲
静岡県焼津市出身・在住。東京の大学在学中に、地域の文化や経済を活性化させる「町おこし」について調べ、伝える学習を経験。そこから地方創生に関心を高め、今回焼津まちかどリポーターに参加。
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