2018.03.23

焼津のシゴトバ、タマリバ。「Homebase YAIZU」

2018年5月下旬のオープンを目指して、焼津駅の駅前通り商店街で準備を進めているコワーキング&カフェスペース「Homebase YAIZU」。焼津駅南口から徒歩4分ほどにあるその場所は、「カフェのように誰でも使えるタマリバと、クリエイターが使えるシゴトバ」がテーマのスペースです。

キャッチフレーズは「みんなのタマリバ、みらいのシゴトバ。」

手がけているのは、東京都港区にあるwebデザイン会社、株式会社ナインの代表で渋谷太郎さん。焼津出身の渋谷さんは、地元の大富中学校、焼津中央高校を卒業し、静岡大学に進学。大学卒業後は上京し、SEとして働いていました。焼津から離れたのは、「どこか広い世界、きらきらした世界に行きたい」という思いから。でも、30代後半になり、「『まちづくり』をテーマに働き方を捉えなおしたい」と思うようになったそう。

Homebase YAIZUの構想が生まれたのは、2017年の夏頃。偶然空いていた物件のオーナーと、「地域のために何かできることはないか」と想いが合致したことがきっかけで、それから半年ほどでプレオープンまでこぎつけたようです。「人との縁でオープンできる場所だったからこそ、『中途半端なことはできない』という覚悟もありましたね」と渋谷さん。

株式会社ナインの代表・渋谷太郎さん

 

コワーキングスペースとして活用できます

Homebase YAIZUは、オープンにあたり「焼津の商店街にはんぺんフライスタンドができる」と新聞にも掲載され、多くの反響を呼んでいます。オープン前に実施した市民参加型のDIYイベントでは、Homebase YAIZUで使う椅子や壁に貼るタイルを作ったり、焼津おんぱくでは日本酒とおつまみを楽しむイベントを開催。「地域を盛り上げたい」という活動に対する共感も多いことが特徴です。さらに、Webサイトでたまたま記事をみかけたデザイナーも足を運ぶそう。「まちづくり」「Webデザイン」の2つの軸で人が集まる、渋谷さんたちだからこそ創られたスペースです。

2月上旬に行われたDIYワークショップには大勢の人が参加!

「コワーキングスペースとして、クリエイターやデザイナー、リモートやフリーランスなど新しい働き方をしている人の助けになれればと思います。セルフサービス型のカフェスペースも準備する予定なので、地域住民や学生さんの利用も歓迎です」と渋谷さん。

カフェ内には、焼津のソウルフード「はんぺんフライ」を食べられるスタンドも企画しているようで、今はそのデザインやメニューを決めていく゛Hampen STAND会議〟を開催し、女性や高校生の意見を聞くことを構想中。「都会的なデザインにするとか、はんぺん自体に色を付けるとか、ミーハーなことをしたいです(笑)。一年後はみんな魚河岸シャツを着てはんぺんフライを食べ歩いているのが普通になっている!?なんて未来を想像しています」。

Homebase YAIZUは、そんな焼津のカルチャーを裏から支える場所。焼津市外の人だけでなく、地元の人にも焼津の良さを楽しめるような場所です。さらに、Webデザイン会社らしく、まちにデジタルやWeb、デザインが根付いていくような試みも始まっています。タマリバであり、シゴトバであり、ガッコウでもある。Homebase YAIZUで、今よりももっといい「やいづライフ」をはじめてみませんか?HomebaseYAIZUは5月下旬に正式オープン予定!

「こんな風に使ってほしい」というこだわりが随所に光ります

Homebase YAIZU
〒425-0027 静岡県焼津市栄町3-3-36(JR焼津駅南口から徒歩4分)

【お問い合わせ】
070-4136-2039
info@nine.sc
facebook.com/homebaseyaizu/

まちかどリポーター:澁谷 梢
この記事を書いた人
焼津まちかどリポーター 
澁谷 梢

静岡県富士市出身、焼津市在住。普段はデザイナーとして働く傍ら、まちリポとしてライターに初挑戦。自他認める清水エスパルスファンで、週末はスタジアムで清水エスパルスを応援している。
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