2018.03.20

世界で活躍する焼津人!!

2月17日(土)、焼津市文化会館で「世界が認める焼津人に聞く!謎の古代都市テオティワカン」という講演会が行われました。このイベントは焼津の市民活動を支援している団体「くるさ~」と歴史民俗資料館との初めてのコラボ企画。講師は、焼津出身の考古学者で世界でも活躍している杉山三郎さんです。

30年以上にわたり古代都市テオティワカンを研究している杉山三郎氏

杉山さんが30年以上にも渡って調査を続けている「テオティワカン」は、紀元前2世紀から6世紀まで繁栄した、新大陸(現在のメキシコシティ付近)で一番巨大な計画都市。推定人口は10万人以上で、当時のアメリカ大陸では類を見ない大都市でしたが、戦争により衰退。当時の支配者やこの都市が作られた目的など、未だ謎に包まれています。

「どんなに文明が進んでも人がいる限り戦争は起こり、人類は衰退する運命にある」と杉山さん。これまでにアメリカやメキシコなど、世界の遺跡を研究してきた杉山さんの、人類の歴史を語るその言葉に、「考古学は古代の人々の暮らしや文明の成り立ちを調べることで、未来を予想し、現代の教訓に生かしていけるものなのだ」と思いました。

事前申込制だった講演会は開催前にすでに満席!会場からも熱気が伝わってきます

焼津出身の杉山さんが考古学に興味を持ったきっかけは、友人からの誘いで藤枝市の古墳調査に参加したこと。大学は東京経済大学経済学部に通っていましたが、人類史の深さ・多様な文化に興味を持ち始め、独学で考古学を学んだそうです。その後、メキシコ政府の研究機関で働き始め、本格的に考古学の道を歩みはじめました。

「世界で活躍する杉山さんに講演をしていただくことで、焼津に住んでいる人にまちをもっと好きになってもらいたい。また、どこにいても世界とつながることができることを知ってもらいたい」と、講演会の発起人である市民活動交流センター 「くるさ~」の西村良江さんが企画にこめた願いを教えてくれました。

杉山氏の関係書籍を紹介するコーナーも!

今回の講演会で、私は「くるさ~」という団体と、世界で活躍する方が焼津にいるということを初めて知りました。そして、杉山さんのお話から、興味を持って動いていけば、自分と世界とをつなげることは難しくなく、自分が思っている以上の成果が得られるかもしれないと感じました。自分ひとりの力では難しいかもしれない、でもやってみたいことがある、そうした気持ちを持っている方は、「くるさ~」もぜひ活用してみてください。

まちかどリポーター:大長 夏実
この記事を書いた人
焼津まちかどリポーター 
大長 夏実

静岡県静岡市出身。県内のIT企業でWebデザイナーとして勤務。趣味は旅行と映画鑑賞。お城や神社などの歴史的建造物も好きなことから、今回の講演に参加。ライター初体験。
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