今回はそんな悩める大学生のわたしが、焼津市の総合建設会社「橋本組」さんにお話を伺ってきました。
大正11年12月から始まった橋本組さんは、今年で創業95年。その事業内容は、建設を大きな1本の軸として、そこから土木や住宅など様々に派生しているそうです。
橋本組の事業内容って?
たとえば工場を作るとき、作業員の方が自分のタイミングで足場を組んだり、水道管を通したりしていたのでは困りますよね。当然どの現場にも、スケジュールを立て、作業が計画通りかどうか確認する監督がいます。
橋本組では、そんな建設に関する総合的なコーディネーター、施工管理の役割を担う仕事が多いそう。
ほかにも、設計部門や購買積算などさまざまな部門があるようで、それまで建設に関して学んできた方はそれをきちんと活かせる場所が確実にあるように感じました。

また、大きな企業に勤めた場合、はじめのうちは自分らしさを出せず「自分って会社に必要だろうか・・・」と思い悩んでしまう方も多いでしょう。しかし橋本組では今年入った1年目の方が、この3月で現場の監督としてデビューしたそうです。しかもそれは決して異例なことではないのだとか。現場で身につけた経験がきちんと評価され、目に見える形になって自分の成長を感じられるのはきっと大きな喜びになりますね。
また、監督とはいえひとりに任せっきりにするのではなく、フォローしてくれる先輩のバックアップ体制も整えているそうです。一般的には「現場経験の多い先輩にやってもらったほうが安心だし確実では・・・」と考えがちですが、橋本組では若い人の成長に手間暇をかけることを大切にしているのだそう。
「モノづくり」がやりたい方にとって、勉強しただけ自分の力になり、成長のぶんだけいい現場になるというのは、自分の好きなことに打ち込むのに最適の環境だと感じました。
「建設で焼津の地域社会に貢献」とは
橋本組のHPにある「建築で焼津の地域社会に貢献」という言葉。最近はよく聞く「社会貢献」ですが、橋本組ではおよそ100年前からこの心構えを変えていません。
もともとはガタガタの道や、橋のかかっていない川が多かった焼津。そんななかで、「地元に恩返しを」という思いでインフラ整備を行い始めたのが企業のきっかけになったんだそうです。
いまや、その事業は焼津だけでなく県全体、また県外へも進出していますが、もとは焼津をよくしたいという想いから起こったと知り、それをいまだに目指し続けているのは素敵だなと感じました。
目に見えて、ずっと残るモノづくりを
子どものころ、「地図に残る仕事がしたい」と思ったことはありませんか。建物や道は50年、100年と持つものであり、自分が作ったものが地図に載り、長いスパンで地域に愛され続けます。それを自分の肌で感じることが可能であり、努力の跡がいつでも目に見えるのも大きなやりがいになりそうです。