漁業の町、焼津を支え続けて75年!漁船の修繕を通して漁業を支え続け続ける「東海造船運輸株式会社」

こんにちは、大学生ライターのBです。
焼津といえば、水産で栄えたまち。魚を水揚げしてくれる漁師さんの力あってのこと、というのは当然ですが、みなさんはその漁師さんが乗る「船」に注目したことはあるでしょうか。
こちらで取り上げる「東海造船運輸株式会社」さんは、もとは船を作っていた会社。現在は多くの漁船の修繕に携わりながら、事業の幅を多彩に広げています。
そんな東海造船運輸株式会社へ実際に伺い、どんな職場なのか、どんな働き方ができるのか探ってきました。

もとは造船、いまは4つの部門展開

いまから75年前、昭和4年に焼津造船所として創業した東海造船運輸さん。その名の通り造船と運輸に関わるお仕事をしており、それらは大きく4つの部門に分けられます。

まずは、造船事業部。日本有数の水揚げ量を誇る焼津港ですが、たくさん獲れるということはそれだけ多くの漁船があるということです。この部門ではそれら船舶の修繕を行っており、焼津の漁師さんにとって欠かせない存在になっています。

続いて、陸上機械部。古くは木造の船を作っていた東海造船運輸ですが、時代が進むにつれて鉄の船が主流になります。そのなかで培った技術を、橋や工場の配管など陸上の構造物に活かしているのがこの部門です。

次に、県内の工場や家庭へプロパンガスを運ぶガス運輸事業部。最後に「おいしい水の宅配便」というCMが印象的な、家庭用飲料水を家庭に届けるアクア物流事業部があります。

責任感とプライドを持てるお仕事

対応してくださったのは取締役総務部長の桜井達也さん。

たとえば車も定期的に車検に出さないといけないように、船も修繕をしないといけません。壊れてしまっても直してくれるところがないのでは、安心して漁に行くこともできないですよね。つまり、東海造船運輸は焼津の水産業の発展の一端を担っているとも言えます。

そんな責任感からか、東海造船運輸の職場は活気であふれているそう。たしかに、自分の働きが焼津市や日本の魚文化を支えているのだと考えると胸がぐっと熱くなりますね。

また運輸に関するふたつの部門では、大型のトラック、タンクローリーを運転することになります。そのためには特殊な資格を取得する必要があり、勉強と努力、経験を積み重ねたドライバーの方はプライドを持ってお仕事ができるのだそう。

焼津を支える縁の下の力持ち

焼津市の水産振興への想いとともに、従業員が同じ方向を向いて仕事をしているという東海造船運輸。人の定着率が高く、ずっと長く務める方が多いと聞き、それだけ人のことも大事にしている会社なのだなあと感じました。

水産業が盛んと聞くと、どうしても漁師や魚屋さんのことが思い浮かんでしまいますが、お話しを伺ってみてそれだけではないのだなあと。

それには、わたしたちの暮らしと焼津市を支えてくれる縁の下の力持ち、東海造船運輸があってのことだと知って、焼津の海に浮かぶ漁船たちがより一層誇らしくなりました。

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