2017.03.24

焼津水産化学工業株式会社

天然素材にこだわって「おいしさと健康」に貢献! 焼津水産化学工業のお仕事って?
こんにちは、大学生ライターのBです。
今回は、素材にこだわった天然調味料と機能性素材を開発・製造する企業、「焼津水産化学工業株式会社」さんをご紹介します。こちらの会社の製品市場は、大きくわけて「食品分野」と「健康分野」のふたつ。
食品分野では、家庭の食卓に欠かせないさまざまな「だし」を製造する「味の演出家」として。健康分野では、身体によい成分を日常の「食」にプラスするための素材を提供する「健康の応援団」としてモノづくりを行っているのだそうです。
そんなわたしたちの「おいしさと健康」を支える、焼津水産化学工業のお仕事内容やその魅力を伺ってきました。

焼津水産化学工業のお仕事について

ご説明いただいたのは経営統括本部の勝見亮介さん

「調味料」と聞くと、ふだんわたしたちがスーパーで購入しているドレッシングやめんつゆなどが思い浮かぶかと思います。しかし焼津水産化学工業で作っているのは、その一歩手前のもの。直接末端の消費者に届くのではなく、各食品メーカーに提供し、商品に配合されてから食卓で活躍する素材づくりを行っているのだそうです。

先述の「食品分野」には、さらに大きくわけて液体調味料と粉体調味料とがあります。液体であれば、カツオ節や昆布などのエキス、粉体なら魚介、果汁パウダーなど・・・。また健康分野で研究・開発された機能性素材と呼ばれる原料は、主に健康食品としてサプリメントや機能性飲料に使われているのだとか。

現在200名ほどいる従業員のほとんどは、それらの製造に関わる生産本部に属しています。次に多いのが営業本部。そして、焼津水産化学工業の肝とも言える開発本部と続きます。およそ20人が、ここで新たな技術や製品の開発を行っています。

これらの要となる3つの柱に加え、商品の安心安全を保つための品質管理本部があるなど、「食べ物に関わる仕事がしたい!」という人から「開発者になりたい!」という人、「人々の安全な暮らしを請け合う存在を目指す!」という人まで、多彩なワークスタイルを受け入れてくれる企業だと感じました。

もとは飼料・肥料の製造会社?

水産加工が盛んな焼津では、製品を作る過程でどうしても魚の頭や内臓がゴミとして出ていました。処理するのにもお金がかかり、一種の公害として問題になっていたときのこと。それらを有用なものへと変えるため創設されたのが、焼津水産化学工業の前身となっています。

それらを加熱・濃縮することで家畜の飼料や、作物の肥料として提供していましたが、あるとき「もとはカツオ節などから出るものなのだから、人が食べてもおいしいのでは?」と新たな付加価値をつけたのです。

そのころから続いている「地産地消」の姿勢は今なお引き継がれており、入手できるもののほとんどは静岡県から調達し、天然の素材にこだわっているのだそう。

じつは、日本全国でも、鹿児島、高知、静岡の3県でしか作られていないカツオ節。そのダシを原料に使うという点において、この場所へ立地する焼津水産化学工業はほかにはない大きな強みを持った企業だと感じました。

職場の雰囲気は?

現在稼働している焼津の工場には、あたたかなコミュニケーションが常に飛び交うような、古き良きアットホームさが強く残っています。

静岡県内外に構える6つの事業所ではまた違い、責任感ある立場らしく楽しいだけでは終われない部分もあるのだとか。とは言っても、失敗を無遠慮に咎めるような上司がいるという意味ではなく、会社の今後を支えていかんとする、強い意志を持った個々人が多いということ。

そんな和気あいあいとした雰囲気と仕事に対する責任感の良いバランスからか、入社から30年以上経つ方もいるほど、一度務めたら長く働くことができる職場環境になっているのだそうです。

焼津水産化学工業のものだから買いたいと言ってもらえるように。これまで培ってきた技術からさらに新しいものを開発し、今ここにあるものでもよりおいしくできるように。人々の食と健康を一層支えるために。そんな突き抜けて真摯な想いを伺ってみて、この企業なら日々新鮮な刺激を受けながら挑戦し続けられる、またそれに伴う大きなやりがいも得られそうだと感じました。

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