2019.04.01

焼津人トークリレー【第1回】土肥潤也 24歳

土肥潤也インタビュアー:
今回はトークリレーの記念すべき1人目として運営側から指名させていただきました。
本日は宜しくお願い致します。
まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?

土肥さん:
土肥潤也(どひじゅんや)焼津市大富生まれの24歳です。
NPOの活動をしながら今年の3月まで東京の大学院に通っていました。大学院卒業のタイミングで
コミュニティラボCo-℃(コード)を立ち上げ、コミュニティファシリテーターとして起業。子ども・若者を中心としたすべての人が、社会の主人公として活躍できるコミュニティづくりに取り組んでいます。

具体的には、ファシリテーターとしての活動の他に全国のまちづくりプロジェクトのお手伝いや、現在焼津で展開しているアソビバプロジェジェクトなどに携わっています。いまはまちづくりの仕事の関係で、石川県加賀市に月の1/3くらい住んでいます。

「ファシリテーター」「石川県加賀市」「アソビバプロジェクト」と、いきなり興味深いキーワードが出てきましたね。こちらは後ほど伺うとして、この3月まで東京の大学院に通われていたとのことですが焼津でも活動していましたよね?

はい、大学院の2年目は焼津から東京に通っており、2拠点生活をしていました。
大学院の1年目は都内にアパートを借りていたのですが、父が首都圏に単身赴任していることもあって、泊まれる場所もあったので焼津から通学するスタイルをとっていました。

焼津と東京の2拠点生活から、焼津と加賀の2拠点生活に変わったわけですが…笑

なるほど、2拠点で活動をされていたんですね。
移動が結構大変そうですが・・・

そうですね、焼津からだと大学まで片道約1時間30分かかりますが、慣れたら全然余裕でしたね。本を読むのが好きで、移動の時間は読書時間にもなって、逆に嬉しい時間でした。

大学院ではどんなことを学んでいたのですか?

専攻は『都市・コミュニティデザイン論』といいまして…

わかりやすく表現すると“住民主体のまちづくり”をどうやってつくっていくかや、子ども・若者がひとりの市民としてまちづくりに参加するためにはどうしたら良いか、などを学んでいました。

住民主体のまちづくり??

はい、簡単に言うと、自分の住んでいるまちを自分のまちとして考えていくことですね。
例えば、自分の部屋にゴミが落ちていたら拾いますよね?それと同じように、住民がまちの課題に気付いたり、その解決のために行動したりと、まちを「自分ごと」に考えていくまちづくりのことです。自分が学んだ先生が建築家であったので、ハード(建物)とソフト(人)の両面から学ぶことができました。
高知市のこどもファンド事業や、奈良の田舎の祭りに参加したりと全国の様々な事例に関わってきました。なまこ壁の調査というのもやりましたね。

なるほど〜面白そうな分野ですね、その分野へ進もうと思ったのはなぜですか?
もともとそのような分野に興味があったのですか?

もともとまちづくりには関心はありましたが、住民が主体的に動くまちづくりのことを考えるようになったのは、大学でファシリテーターという職業の人と出会ったのがきっかけです。

 ファ、ファシリテーター?聞きなれない言葉ですが“ファシリテーター”って何ですか?

 ファシリテーター“促進者”を意味する言葉で、会議などの話し合いの場で中立的に進行を行う専門家のことです。僕はコミュニティファシリテーターと名乗っていて、会議や話し合いの場だけでなく、コミュニティを促す触媒になりたいと考えて、活動しています。

なるほど、とても大事な役割の人のことですね。世間一般的には珍しい職業だと思うのですが、この職業に興味を持ったきっかけなどあれば教えてください。

振り返ると、大学時代のサークルでの出来事がポイントだったと思っています。
若さもあったと思うのですが、当時の自分はちょっとイケイケなところがありまして…それ故に「俺についてこい」みたいな強いリーダーシップをしていて、サークルのメンバーが全然ついてきてくれない時期があったんです。

実は僕、高校時代に生徒会長をやっていた(諸事情あって任期途中でやめることになりましたが…)ことなどが評価されたのか?入試の成績が良かったのか?わかりませんが、大学の入学式で新入生代表だったんですよ。入学式では代表スピーチもして、まわりからの期待感を勝手に感じていたんですよね。
そんな親や学校側からの期待に応えたいって思いが完全に空回りしてたんでしょうね…。
サークルのメンバーとの関係が良くない状態が長く続いて、どんどん苦しくなっていったんです。その時に、支えるリーダシップとかファシリテーションに興味を持ちはじめました。

なるほど、今からは想像できない姿ですね。ちなみに、どんなサークルだったのですか?

サークルにはふたつ入っていて、ひとつは高校時代から続けていたフットサルのサークル。こちらはほとんど幽霊部員でしたが…(笑

もうひとつがボランティア系のサークルで『わかものの“やりたい”をカタチにする』活動を行うYECというサークルでした。このサークルで活動をしていく中で“中高生世代の若者との関わり”“まちづくり””思いをカタチにすること”に興味が湧いて、今の自分の原点になっています。

そして、進路に迷い始めた大学3年生の時に、いろんなタイミングが重なって、「静岡を世界で一番、若者に優しいまちに」をキャッチコピーにした『NPO法人わかもののまち静岡(現在のNPO法人わかもののまち)』を設立しました。

最初は、法人というよりは、ひとつのムーブメントとして始まり、色々な団体や個人が参画して15名ほどの実行委員会を結成しました。そのなかで取りまとめた「わかもののまち静岡提言書」に、約2,000名分の署名を集めて、静岡市長に直接手渡しました。その時のことは今でも鮮明に覚えています。

もっと深くお話をお伺いしたのですが、今回はこのあたりで次の質問です、「石川県加賀市」では何をしているのですか?

NPOでの子ども・若者と関わる活動を通して、自分の興味・関心が広がり、「わかもののまちづくり」から、幅広い世代のまちづくりにも取り組んでみたいと考えいました。
そんなときに加賀市とのご縁をいただき、いまは月の10日間くらいを加賀で過ごしています。加賀市では、“マイクロワーク”と呼ばれる小さな仕事の流通のコーディネーターの仕事をしています。
例えば、「買い物に行きたいけど足がない」、「家の片付けを手伝ってほしい」といった困りごとを小さな仕事として発注して、地域のなかから「それならできるよ」という人を見つけるマッチングの仕組みづくりが主な業務です。

この仕組みは、現在開発中のアプリを使って本格導入されていく予定で、小さな仕事の受注・発注がされると、地域ポイント(地域通貨のようなもの)が交換されるシステムとなっています。アプリケーションは、オンラインでの利用になりますが、オフラインでのコミュニケーションが必ず必要になってくるので、いまはいろんな人と会ってこの仕組みの説明をしたり、具体的な導入の方法を検討しています。

次に「アソビバプロジェクト」についても教えてください。

はい、こちらは僕が立ち上げにも携わったhomebaseYAIZUというコワーキングスペースのメンバーと一緒に立ち上げたプロジェクトです。焼津の駅前通り商店街を歩行者天国にして、子どもがあそべる空間をつくるプロジェクトです。

5月5日のこどもの日にも焼津市駅前通り商店街にて予定しておりますので、ぜひ遊びにきてください。

それでは最後に、私からの質問です。
好きな女性のタイプを教えてください。あ、その前に現在は独身でしたよね?

はい、独身で彼女は募集中です。

好きな女性のタイプですね…
年齢や容姿など結構ストライクゾーンは広めです…笑
ただ、自分のなかにチェックリストというのがありまして・・・

チェックリスト???

はい、親しくなると必ず一緒にご飯にに行くんです。もちろん食事をしながらのトークも大事なのですが、食の好みが一緒なことも結構重要だと思っていて…好き嫌いのことや、ご飯粒を残さないとか、その辺気になっちゃいますね。笑

土肥さんと食事に行く色々とチェックされちゃうんですね?
そういえば料理も得意と伺ったのですが・・?

はい、料理は好きでよくしますね。中でも中華料理が得意で冷蔵庫には中華材料がたくさん入っています。空いた時間があるとついついYoutubeで料理の鉄人系の動画をみちゃいます。ちなみに陳建一推しです。

最近は麻婆豆腐を美味しくつくれるように頑張っています。はじめて行く中華屋さんでは必ず麻婆豆腐を頼みますね。つい先日も松風閣の彩嘉さんでのランチミーティングがあり、迷わず麻婆豆腐を頼んじゃいました。笑

土肥さん作の麻婆豆腐

麻婆豆腐が好きな、土肥さんにお似合いの素敵な女性を早く見つけてくださいね。
それでは、トークリレーですのでどなたかをご紹介いただけますか?

はい、ちなみにトークリレーは焼津に住んでいる人限定ですか?

いえ、焼津外にお住まいの方であっても焼津出身であったりどこかに焼津との関わりがある方でしたら大丈夫です。

では、現在焼津の駅北で“むすびCafe”を運営している大学生のスーちゃん(山本さん)でお願いいたします。

ありがとうございます。では、スーちゃん(山本さん)への質問ひとつお願いいたします。

★質問★
=====================
「スーちゃんは僕のことどう思っていますか?」
=====================

しっかりとバトンを繋がせていただきます。
本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

土肥潤也(どひじゅんや)プロフィール

1995年、静岡県焼津市生まれ。早稲田大学社会科学研究科修士課程 都市・コミュニティデザイン論専攻。2013年から若者の社会・政治参加に関する活動に参加し、YEC(若者エンパワメント委員会)代表、NPO法人Rights理事などを歴任。2015年には、若者がひとりの市民として参画する「わかもののまちづくり」を掲げ、NPO法人わかもののまちを設立(現在は代表理事)。静岡県内を中心に、わかもの会議やユースセンターの発足・運営に携わり、これまでの経験をもとに、全国各地で子ども・若者の地域参加、政治参加に関わる研修や実践支援に取り組む。2019年から、コミュニティラボCo-℃(コード)を立ち上げ、コミュニティファシリテーターとして起業。子ども・若者を中心としたすべての人が、社会の主人公として活躍できるコミュニティづくりに取り組んでいる。

 

コミュニティラボCo-℃(コード)
https://www.facebook.com/comlabcodo/

■コミュニティの実験室
https://dohijun.com/

■みんなでつくるみんなのアソビバ
https://asobiba.co/

インタビューをした人:焼津市地域おこし協力隊_田中

※「やいづライフ」ではトークリレーのインタビュアーを募集しております。
ご興味のある方はこちらからご連絡ください。