夜空を見たことがありますか?
天の川のことを知っていますか?
地上に地図があるように夜空にも地図があることを知っていますか?
星空の旅へ・・・
「やいづ星人の集い」は、焼津市を拠点に市内外で星空観望会を開催しているボランティアグループです。
観望会は星空をめぐる旅のようなもので、彼らはその旅の手助けしてくれる案内人たちです。
現在メンバーは38人。季節とともに移り変わる夜空と流星群や彗星、惑星などの
その時にしか見ることのできない天文イベントに合わせて観望会を開催しています。
活動のきっかけは、ディスカバリーパーク焼津天文科学館の星空観望会の支援活動に参加したことでした。
いつの頃からか一緒に活動していた仲間たちは望遠鏡やカメラを買い求め、たのしむようになります。
それだけでは飽き足らず機材を持ちより各地で観望会を開いては、星空の旅の案内人をつとめるようになりました。
冬の星空観望会
去年12月、焼津市の石津西公園で開かれた星空観望会を取材しました。
観望会には親子連れや友人知人が連れ立って訪れていました。
会場ではメンバーたちが持ち寄った自慢の望遠鏡が何台も据えられています。
観望会に参加した人たちは季節ごとに見える星座や惑星、星雲星団の説明を聞いては望遠鏡を覗きます。
そして驚きます。
冬の夜空で一番の見ものはオリオン座です。南の空に君臨する大きな星座です。
その中に肉眼でも確認することのできるM42、オリオン大星雲があります。
望遠鏡で見れば羽を広げた鳥のような姿です。
人によってはマントを広げた吸血鬼にも見えるかもしれません。
春の星座、りょうけん座のM51です。
愛称は子持ち銀河、大小二つの銀河が並ぶ姿は一見の価値があります。
夜空の天体はどれも神秘的でユニークなものばかりで、旅の名所旧跡巡りに時のたつのを忘れさせてくれます。
遠くから届いた光
天体が見えるということは、その光が地球に届いているということです。
光のスピードは秒速およそ30万km。
夜空の星々は自ら輝く星、恒星で、地球から最も近い距離にあるのが太陽です。
その太陽と地球との距離はおよそ1億5000万km、その光は8分19秒かけて地球に到達します。
光が1年かけて進む距離を1光年といい、太陽の周りをまわる惑星以外の星の光は数年、中には数十年もかけてようやく地球に届きます。
ちなみにM51は地球から2300 ± 400 万光年の距離にあり、さらには数千万光年、数億光年の距離にある銀河も確認されているそうです。
今見ている天体の姿は長い時間をかけて地球に届いた光で、観望会はつまり束の間の宇宙をめぐる大旅行ということになります。
最新型望遠鏡にはIT技術を応用したものがあります。
遠くの天体のかすかな光を蓄積してその姿をあぶり出し、その映像を参加者たちのスマートフォンやプロジェクターに転送して見せることもできます。
それはこれまでにない未知の体験を提供してくれます。
案内人たちに「ありがとう」と言いたいですね。
案内人たちも手応えを感じていることでしょう。
観望会は楽しいけれど・・・
やいづ星人の集いの活動が本当に精力的で驚きました。
観望会開催の計画を立て、開催会場となる場所の交渉、SNSやパンフレットを作成して告知などかなり時間を割くことになるだろうと思います。
機材の大半は精密機械で高価なものが多く、開催当日には機材の設置など準備に1時間、終了後の撤収に1時間と時間と労力を費やすことになります。
活動開始から3年半、仕事などの都合で来られないメンバーがいても、お互いが補いあって観望会を開いています。
信頼できる仲間たちがいるからこそ、精力的に活動を続けられるという印象を受けました。
やいづ星人の集い主催の観望会はディスカバリーパーク焼津天文科学館におかれているパンフレットをご覧ください。
また次のURLもしくはQRコードからSNSへの登録手続きをすると案内のメールが届きます。
https://www.facebook.com/yaizuhoshibito

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焼津まちかどリポーター
グリーントマト
まもなくリタイア予定の会社員です。生まれは旧大井川町で、学生時代と勤務先の転勤期間を除き、焼津市に住んでいます。今まで経験したことのないものにチャレンジして、セカンドライフを少しでも充実させたい、いつまでも新鮮を持ち続けていたいというが目下の理想です。
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