2021.03.11

#勝手に焼津包装紙をつくってみた ①焼津シリーズ

かつて焼津では、「鰹縞」という白地に青い縦縞模様のシャツとズボンの上下を着用するのが流行していたそうです。

焼津魚河岸本舗さんのWebサイト「鰹縞シャツ~鰹縞の由来~」によると、

 

大正末期~昭和初期には、

厚手の木綿で「鰹縞」という白地に青い縦縞模様のシャツとズボンの上下を着用するのが流行。

この布は各家で女性が織り、漁の無事と大漁を願いながら仕上げた愛情の込められたもので、

焼津の男衆が着用したのです。

鰹漁の基地になった鹿児島では、鰹縞のシャツを着た焼津の漁夫が目立つので

「焼津のシマシマシャツが来た」といわれたそうです。

 

焼津以外の港でも焼津を象徴するシャツだったことがよくわかりますね。

それとは別に、焼津では「魚河岸シャツ」も有名で、夏になると街で着ている人をよく見ます。

そうした今に続く風習から、わたしは「港にまつわる柄を身につけること」に焼津らしさを感じます。

そこで今回は、焼津らしさを感じる柄を「包装紙」としてデザインし、使いやすいように自宅のプリンターなどでプリントできるようにしてみました。

 

#勝手に焼津包装紙をつくってみた

シリーズ第1弾は、2018年にわたしがロゴ制作に携わらせていただいた「やいづ応援団」のロゴから。

「焼津をもっと元気にしたい!」という思いをもった個人・団体が集う「やいづ応援団」。

焼津の特性や文化をシンボルマークに落とし込んだロゴ案を4つ作り、投票によって決定しました。

4案とも、かなり頭を悩ませながら作ったものです。今回、焼津市さんの許可もいただき、採用されなかったものも、焼津を彩る一つのデザインとして包装紙として生まれ変わらせました。

シリーズ①焼津らしさ4点セット

1)やいづ応援団

一見すると魚の形に見えますが、よく見るとひらがなの「や」「い」「づ」が隠れているデザインです。

こちらは「やいづ応援団」のロゴに採用されているものですので、シンプルに並べてみました。

 

2)大漁旗とかもめ

大漁旗によく使われる「日の出」と焼津の市鳥「ユリカモメ」をイメージしたシンボルマーク。

大きな海を表現したくて、地平線をストライプにしてみました。

 

3)屋号①

焼津の港文化に「屋号」があります。これは、カタカナの「ヤ」をモチーフに屋号のような形に落とし込んだものです。

包装紙にするにあたり、回転させたりしていたら魚に見えてきましたので、魚の群れの中に屋号が混ざっているような包装紙にしてみました。

 

4)屋号②

焼津の「Y」とそんな焼津を応援している人の形を屋号のデザインに落とし込んだものです。

こちらは、大井川沖で獲れるサクラエビの色に染めて散らしてみました。

 

包装紙の使い方

気に入ってくださった方にぜひお使いいただけるように、こちらのページからダウンロードできるようにしました。

こちら(PDFファイル)からダウンロードをして、ご自宅やコンビニでプリントアウトしてください。

※A3サイズ推奨です。

焼津のお土産を包んだり、ブックカバーにしたり。

ちょっとしたお礼を渡すときに包んだり、切り抜いて小旅行のスクラップにしたり。

ぜひ、楽しんでいただけたらうれしいです。

まちかどリポーター:ざわかめ
この記事を書いた人
焼津まちかどリポーター 
ざわかめ

生まれも育ちも焼津の生粋の焼津っ子。グラフィックデザインが得意です。まちリポには「意識していなかった焼津」が見つかったらいいなと思って参加しました。初めて焼津に旅行に来た人の目線で、「知らなかった!」や「おもしろい!」を見つけられたらいいなと思っています。
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