2021.03.29

ツナを通した繋がり(ツナがり)を『TUNALABO』

いきなりですが、皆さんがよく知っているツナ缶。

これが初めてつくられた場所がどこか知っているでしょうか?

なんと、焼津なんです!

ツナ缶は昭和4年(1929年)静岡県水産試験場(現在の静岡県水産・海洋技術研究所)の技師が日本ではじめて製造したといわれています!

※「ふじのくに」静岡県公式ホームページ 静岡県/マグロ類缶詰の生産量日本一

そんなツナととても縁の深い焼津の地でツナをつくっている関根仁さん。

今回、関根さんが焼津でツナをつくり、販売している「TUNALABO」を取材してきました。

ツナづくりをはじめた原点

東京の世田谷区池尻で10年間小料理屋「仁」を営んできた関根さん。

ある日、酒の肴(さかな)のマグロが残ったため、何気なしにオイル漬けのツナを自分で作ってみたところ、なかなかイケることに気づき、それがツナに深入りするきっかけになったそうです。

そのきっかけで始めたのがツナ専門店「おつな」

冠婚葬祭の引き出物やお中元、お歳暮用をターゲットにしたツナを売り出しました。

売っているツナの値段はなんと相場の約10倍!

自分も事前に調べたときは驚きました!

普段は1缶100円くらいのツナ缶を食べている自分からしたらこんなに高いツナが本当に売れるのかな?と思いました。

しかし、そんな思いとは裏腹に見事大成功。

焼津でツナづくりをする理由

そこにはこんな理由が・・・

・焼津はツナ缶の発祥の歴史があるということ

・マグロの水揚げや水資源にも興味があったということ

・また水産加工の長い歴史もあるということ

・ブランドや商品向上にも適していること

さらに焼津に製造所を構えることにより、東京の他にも名古屋、大阪の商圏、静岡空港からのインバウンドを視野に入れた販売の枠を広げられる可能性を感じ、焼津でもお店を開いたそうです。

ツナづくりのこだわり

なんと、深いこだわりはない!

“ただ美味しいものをつくるためにどうしたらよいか”というモノづくりにとって当たり前のことを実践しているそうです。

「TUNALABO」という名前の由来

おつなのツナはまだ完成していない。

ツナの可能性を無限大に研究していく場所で「TUNALABO」という名前にしたそうです。

TUNA(ツナ)のLABO(研究所)ということなんですね!

関根さんおすすめのツナ

なんと、こちらもない!

えぇ…、と思いましたがこれには深いわけがあるんです。

「一つ一つの商品に思い入れがある。すべてが子どものようなもので、ひいきすることはできない」

これを聞いたときに、あぁなるほどなぁ、と思ったのと同時に、関根さんのツナに対する思いが伝わってきました。

ちなみに、一番人気は「えごま味噌」だそうですよ!

関根さんのご出身の福島県の郷土料理である、えごま味噌を使っているそうです。

TUNALABOでは現在12種類のツナを販売していますが、なんとすべての味を試食することができます。

「口に合ったものを買ってほしい。お買い上げいただいた後にイメージと違った、ということのないように」

という関根さんなりの思いがあるそうです。

自分も試食させていただきましたが、食べた感想は、新鮮で、どの味も独特で美味しかったです!

確かに相場の10倍近くても買って損はない、と思いました!

「おつな」と「TUNALABO」のツナは、写真のように瓶に入っていて、冠婚葬祭の引き出物など、ギフト用に特化しています。

一つひとつ丁寧に手作業でツナをつくり、手作業で瓶に詰めているそうです!

これからの挑戦

・新しい味の開発

・現状の味の見直し

・リブランディング

・リマーケティング

・新型コロナを見据えた販売方法や今後の世情の流れ

といったようなツナやお店に関係するようなことだけでなく、

・焼津市に観光客が戻り、一観光場所として認知してほしい

・ツナといえば焼津というブランドを作りたい

というような焼津の観光地化についても考えてくださっていました!

「大切な(たいせツナ)方とつながる(ツナがる)乙な(おツナ)もの」

「TUNALABO」はこれからも理想とするツナをつくり続ける。

まちかどリポーター:たいせい
この記事を書いた人
焼津まちかどリポーター 
たいせい

焼津市出身。生まれも育ちも焼津!まちリポに参加した理由は、記事作成や取材など、今まで経験した事のないことを通してスキルアップをしたいと思い、また、焼津の魅力を再発見したいと思ったからです!
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