皆さんはどんな時に珈琲を飲みますか?
私は少し早起きした朝、仕事の前に一杯の珈琲を飲みます。珈琲メーカーのスイッチを押してしばらくすると、珈琲の良い香りが部屋を満たします。一日の始まりに胸が高まるそんな瞬間が大好きです。
そこで今回は、焼津市浜当目のラボで珈琲焙煎を行い、多くの魅力的な商品を開発している「めぐみ珈琲ラボ」の久保山さんを取材しました。
めぐみ珈琲ラボの久保山さん(焼津小泉八雲記念館での「小泉八雲作品集珈琲」試飲会にて)
久保山さんの珈琲の魅力は、焙煎へのこだわりです。世界の様々な珈琲豆を取り寄せ、作りたい珈琲をイメージしながら焙煎をする久保山さんはまるで珈琲焙煎のアーティストのようです。
珈琲を焙煎する久保山さん
最近は地域の資源を自身の珈琲づくりに活かす取り組みも精力的にされており、私は久保山さんの「小泉八雲焼津作品集珈琲」づくりに微力ながら協力をさせていただきました。
明治時代にアメリカのルポライターとして来日し、晩年、焼津を避暑地として愛した小泉八雲。八雲は焼津にちなむ作品「焼津にて」「漂流」「乙吉のだるま」「海辺」「夜光幻想」を発表し、焼津を世界へ紹介しました。これらの作品の持つ印象や雰囲気を事前に話し合い、そのイメージにもとづき久保山さんが珈琲を焙煎していきます。爽やかさを演出するために珈琲に紅茶を加えたり、駿河湾の深層水からとれた塩を加えたり、様々な工夫が施されて、ついに世界に一つだけの「小泉八雲焼津作品集珈琲」シリーズが出来上がりました。
●あわせて読みたい! 【焼津と八雲①】小泉八雲と焼津の「海」 https://yaizulife.jp/news/8656/ |
ドリップ珈琲のパッケージも八雲ファンを楽しませます。市内在住の切り絵作家八木勝之さんの切り絵作品や、八雲直筆のスケッチなどが作品のイメージを膨らませる他、パッケージに添されたQRコードで実際の作品を読むこともできます。
現在、5種類のドリップ珈琲をすべて楽しむことのできるセットも焼津市観光協会と焼津小泉八雲記念館で発売されています。本をイメージしたブック型のボックスを開ければ、5つの八雲作品を香り高い珈琲とともに楽しめること間違いありません。
「ブック型箱入り5種類の小泉八雲作品集珈琲(税込2,000円)」
※お好きな種類のドリップをバラでも購入できます。(1袋税込250円)
久保山さんの珈琲の魅力は味だけではなくその香り。
コロナ禍のテレワークでおうち時間が増えたこの頃、私は珈琲のパッケージを開いたときに部屋中に広がるフレーバーを楽しみながら、大好きな八雲作品を紐解く休日を楽しんでいます。
皆さんも、久保山さんの焙煎した珈琲で素敵なおうち時間を過ごしてみてはいかがですか。
「めぐみ珈琲ラボ」の珈琲はメールもしくはインスタグラムのDMでオーダーできます。
E-mail megumi.coffeelab@gmail.com
Instagram https://www.instagram.com/megumi_coffee_lab/

焼津まちかどリポーター
AYAKO
焼津小泉八雲記念館学芸員。日本大学国際関係学部非常勤講師。比較文学専攻。焼津小泉八雲記念館では、企画展示会や八雲関連イベントの企画を担当している。
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